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作業療法士科

2021.11.19

【札リハOT】ファブリケーションと作業療法

【作業療法士コラム】

 

皆さまは「デジタルファブリケーション」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

 

デジタルデータ化された文字や画像などをもとに、デジタル工作機械で木材や樹脂などのさまざまな素材を用いて、ものづくりを行う技術のことです。

デジタル工作機械には、3Dプリンタやレーザーカッター、ロボットアームなどがあります。

このデジタルファブリケーションの技術が作業療法の現場でも取り入れられる時代になってきました。

 

世の中には、「ユニバーサルデザイン」と言って、障害の有無に関わらず使いやすく作られて商品化されているものがたくさんありますが、その人にあったものは少ないのが現実です。例えその人にあった商品を企業が作ったとしても営業利益にはならないかもしれません。

 

作業療法士は自助具と呼ばれる道具を作成することで、その方の失われた身体機能を補助し、身の回りのこと等を自分自身で行えるように支援していきます。

自助具が患者さんにとっての助けになり、1人で出来たことを喜ばれるところを目の当たりにしたとき、「作業療法士をしていて良かったな。」と、やりがいを感じるものです。

 

今までの自助具作成は全て手作業で作っていましたが、昨今、パソコンと3Dプリンターがあれば簡単に質の良いものを効率良く、かつ安価に作成できるようになりました。

 

この3Dプリンターによる自助具作成の大きなメリットは、自助具のデータが保存できるという点です。このデータをインターネット上でオープンにすることで、世界中いつでもそのデータを取得し、誰でも無償で利用できるようになります。もしかしたら、自分で考えたアイデアが世界中の困っている人を助けることができるかもしれないのです。

 

作業療法士の学びは、医学だけではなく、こういった最新のテクノロジー等、学問の分野を超えて学ぶ姿勢を大切にしています。

学生のうちから3Dプリンターをはじめとしたデジタルファブリケーションを用いたモノづくりの可能性を知ることは、卒業後の作業療法士としての可能性も広げてくれることと思います。

生活の中のあらゆる困難は、私たち社会の財産になります。

個人のもつ豊かで楽しいアイデアを具現化し、シェアし、よりよい世界にしていくという「ファブリケーション」の視点が、今、作業療法とリンクしています。

 

■この自助具何かわかりますか?

 

こんな風に使います。

 

ファスナーは小さいので、手のつまむ力がない方にとっては大変なんです。

この自助具があれば楽にできます!

 

3Dプリンターの製作過程はこちら↓

 

 

■この参考書を使っています。

 

・はじめてでも簡単 ! 3Dプリンタで自助具を作ろう 三輪書店

・無料データをそのまま3Dプリント 作業に出会える道具カタログ/事例集 三輪書店

著者:林 園子 先生 (ファブラボ品川ディレクター、作業療法士)

作業療法士がいるファブラボ「ファブラボ品川」

 

 

 

以上、札リハ作業療法士科でした!

 

 

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