理学療法士科
2024.11.19
【札リハPT】ストレッチのメカニズム
理学療法士科では筋肉そのものの勉強と一緒に、筋肉へのアプローチ方法も学んでいきます。
今日は、将来的に理学療法士を目指す方に向けて、ストレッチについて簡単にお伝えしてみようと思います。
ストレッチは、筋肉を伸ばすことで柔軟性を高め、ケガの予防や身体のパフォーマンス向上を図る重要な運動です。
そのメカニズムは、筋肉や関節、神経系の働きによって成り立っています。
よって、理学療法士として筋肉のコンディションを整えるためには、筋肉の特性をしりながらストレッチをする必要があるのですね。
ストレッチについて
筋肉は引っ張られると、そのまま伸びた状態を維持する性質があります。
端を持ち関節を伸ばすことで、付着している筋肉が一緒に伸ばされます。
もとの長さよりも伸ばされた筋肉は、「このままでは千切れる」と危険信号を発します。
実際には、肉の中にある筋紡錘という小さな器官が筋肉の長さを検知しているんだね。
人間には身体に危険が及ぶと、それを回避しようという安全装置が備わっています。
この場合、無理に力を入れると切れてしまうので、筋肉に力を抜くように神経が働きかけます。
筋肉が力を抜く準備ができると、手を放した後も筋肉は柔らかい状態をキープできちゃうんですね。
危険信号をⅠa感覚神経が脊髄の中でα運動ニューロンという神経に伝えることで、筋肉は力を抜くよう組み込まれているんだね。
ストレッチの効果
ストレッチで筋の柔軟性が上がると、以下の効果が期待できます。
- 関節の可動域が広がる
- 血流量が促進される
- ケガの予防になる
ストレッチの注意点
効果的で安全なストレッチを行うためには、以下の点に注意してください
- 呼吸を止めず、リラックスした状態を保つ
- 痛みを感じるほど無理には伸ばさない
- 勢いをつけず、ゆっくりと動かす
授業の様子
このように、札リハの理学療法士科では筋肉の勉強以外にも、ストレッチのメカニズムを勉強しながら技術を学ぶことができます。
まずは、クラスメイトや教員の身体を使って、正しいストレッチを覚えましょう!
次回オープンキャンパスはお仕事体験会です。
詳細はこちらをクリック