*発表会に向けて*
2022.10.12 | 日記
ポプラ3クラスのリハーサルの日も終わり、本番が近づいてきました。
日程が変更になってしまい、保護者の皆様にもご不便をおかけしましたし、子どもたちのリズムも少しくるってしまったところがありました。
それでも「発表会が楽しみ」という気持ちが強い子が多く、日々のなかで本当に楽しんで活動に励んでおり、
リハーサルでも、本当に素晴らしい姿を見せてくれています。
活動が始まってからこれまで、みんなと一緒に、先生と共に、活動してきた姿が、舞台での姿となって見ることが出来るのが、発表会ですね。
*ポプラ1*
最初のうちは、欠席のお子さんが少なかったのもあって、練習がしっかりと進んでいたポプラ1さん。
覚えるのも早く、ホールでの活動では、もうこんなに出来るの!とびっくりさせることが沢山。
それでも、自分の気持ちがのらない時、うまく集中できない時、お友達とうまく合わせられない日もありました。
けれども、それじゃだめ!こうして!と強制したり、叱るような活動ではなく、じゃあ今は少し休憩。ピアノのところで見ていてもよいよ、絵本を一冊横に置いておこう、などと一人一人その子のペースや気持ちを見ながら進めてきました。
ポプラ1さんの特徴は、とにかく元気!なのだけど、いざ出番がくると緊張…!?焦っちゃう・・・!?という姿で、
歌声や、セリフが足早になってしまうのが可愛いです。いつも、ピアノがみんなを追いかけるような感じですが、一生懸命な姿が光っています。
本当は自分の中にある「優しさや、賢さ、心、勇気」に、冒険の中で気づいていく
オズの魔法使いのお話。
ポプラ1の皆も、発表会の活動そのものや、お話を表現する中で行う様々な遊びや動き、歌を通して自分たちの持っている良いところ、頑張れる力に気づいて言ってくれたらなと思います。
それぞれの役が歌う楽しい歌。魔女に立ち向かうかっこいい姿。
お友達と協力して、頑張るすがた。
悪者の役として、お話をもりあげる姿。
沢山の、楽しくて素敵な姿を、当日はお見せできるのではととても楽しみに活動しています。
*ポプラ2*
一時期、お休みのお友達がとても多く、どの役も一人しかいない…という日が続いた時がありました。
さちか先生のはぐるまにもありましたが、そんな中で、心配や不安が募る先生の姿を横目に、
一人ひとりが頑張る姿が光っていたみんな。お休みのお友達の事を思う気持ちや、自分がいるうちに動きを覚えて、お友達が出てきたときに教えてあげるんだ!と張り切る姿もありました。
また、お休みしているご家庭と連絡を取る中では、ご家庭でも発表会の事を気にしている姿があると多く聞きました。
久しぶりに沢山の子がそろった日には、来た子も待っていた子もとっても嬉しそうな表情。
やっと役者がそろいました!というような雰囲気で、ピノキオのお話にぐっと気持ちが入っていたように思います。
それも、来ていた休んでいたに関係なく、みんなの気持ちがいつも「ピノキオ」に向かっていたからなのではないかなと思います。
歌が大好きなポプラ2は、本当に歌声がきれいです。
特に最後に歌ううたのきれいさには、練習で先生たちが感動してしまったほど。
子どもって、音程をとるよりも元気に歌うが優先されるもの。もちろん、きれいに歌うとはどういうことかなど伝えますが…。
しかし、ポプラ2さんは全員でのうたの時に、みんなが、きちんと歌い、怒鳴らず、焦らず、気持ちよく歌うから、まるで小学生と思ってしまう歌声なんです。
ついつい、合唱コンクールのように、ピアノもメロディーをひかず伴奏のみにしてみても、迷わず音をとれている姿には本当に驚きました!みんなの気持ちが、まさにひとつのハーモニーになっています。
ついつい楽しいことを優先してしまうピノキオやキツネやねこ。
それでいいのかな??と疑問に思うブルーフェアリーや、それじゃぁダメだよ!と正義感で伝えてくれるジミニー、
ピノキオへの愛にあふれるゼペットさん。
ピノキオのお話に出てくるみんなは、幼稚園の皆の様です。
発表会は、言葉や音楽を通して、表現を楽しむ活動、そしてお話を理解する中で、様々な人、物、動物などの気持ちを考えることも経験できますね。
キラキラな衣装や、ステッキは、頑張るみんなのモチベーションがあがるおまけのお守りの様なものです。
音楽もそう、場面で変わる音楽で、楽しい気持ちや、ドキドキんな気持ち、勇気を奮い立たせるような気持ちを子どもたちも肌で感じ、それを表現することで、見ているお客さんへも伝えたいです。
子どもたちの、表情や声を聞くと、本当に沢山の気持ちがこもっているのがわかります。
大きい声も大切だし、背中を伸ばして立つこと、友達と息を合わせることも、必要な事ですが、
一人ひとり、その子らしい表現の仕方に注目してみてほしいです。
同じ役の中で、声が一番大きいわけではない。でも、後ろからついてくる子を気にしてあげていたり、落ちたものをさっと拾ってあげる。
次のセリフがわかっていて、他の役の声にしっかり耳を傾けている…そんな姿にも気づくことが出来るはずです。
子どもたちの裏側のそんな姿を見ることが出来るのは、幼稚園の先生の特権だなぁと思います。
*ポプラ3*
欠席が増えてしまったことや、閉鎖もあり、はじめのうちには思うような活動が出来なかったポプラ3
ポプラ1やポプラ2が進んでいく中、担任のあすか先生はもちろん、子どもたちもまだやらない?最後の歌は???と
気にすることがいました。
いざ、会える日が来て、練習を始めていきましたが、人数はなかなかそろわず、同じ役の子がいなくて、一人でセリフを言ったり、歌ったりする日が続いた子もいます。
写真は、やっと戦うシーンの練習が出来たときのもの。
私たちの園では、どのクラスもグループも担任の先生だけでなく、フリーの先生と一緒に活動することも多くあります。かっこよくて、保護者の方からの見ごたえのあるシーンを創りたいけど、長時間、びしばしと練習したりはしません。でも、複数の先生と取り組むと、子どもたちにはわかりやすく、みんなで一緒に楽しく活動できるのです。
ハイエナはあすか先生ね!ムファサは海先生!見ながらやってね!
さぁ舞先生のピアノに合わせて…!そんな活動です。みんなで出来ると先生も一緒にやった~!と喜んで、本当に楽しい時間です。
そして、日がたつにつれ、どんどんと子どもたちが復活。
「久しぶり~!待ってたよ!」と心のからの声が、子どもたちに飛び交っていたのが印象的でした。
楽しく活動していた中だから、久しぶりの登園でも、困惑することなく入っていたみんなです。
ポプラ3のみんなは、本当にいっつも楽しそうです。もちろん、喧嘩してしまったり、もめてしまう事もあります。
でも、みんなでこれやろう!と決めたときに、じゃあどうするこうはどう!?と子どもたちながらの意見がよく出て、話をして…という姿をみては、いいクラスだなって思う事がよくあるんです。一番最初の舞台練習の時には、私は見ていて笑ってばかりでした。
「何の虫食べることにする?ミミズとか??笑…!」と女の子が話しているので。
戦いでも、踊りでも、歌でも、子どもたちのいつも通りの感情?日常の姿がたっぷりつまっているんです。
ライオンキングなんだけど……ポプラ3なんです!
いつもにこにこ、本当に「ハクナマタタ!」のプンバァティモン
うん!王様になれちゃいそう!と言われるほど、声をよく出していたハイエナ
動きや移動もそうですが、王様の迫力!も表現しようと頑張ってきたムファサや、スカー
おてんばで、元気いっぱい、でもしっかり者、原作を思い浮かべてしまうようなナラ
素敵な雰囲気をまとって、劇の雰囲気もきゅっとしめてくれるサラビ
原作の様に、まだ、小さくて自信もないけど、周りのみんなを見て、「あなたが王よ!」と声をかけられ、、活動のなかで、一歩一歩自信をつけてきたシンバ
そして、クラスの一員として、自分の出来ることを一生懸命やろうとするザズー
発表会への思い、おうちの人への思い、先生やお友達という仲間への思いが、
歌やセリフ、踊りや沢山の表現となります!
発表会は、担任じゃない私にも、子どもたちの当日までの過程がよくよく見える行事の一つ。
私は私の係として、音楽で子どもや担任の先生と関わるのが楽しく、家庭を見ているからこその感動をいつも味合わせてもらっています。
そんなみんなの素敵な姿に、言葉にならないような、気持ちを抱くのもあって、子どもたちの前では
「本当に素敵だった、上手だった、感動した」と簡単な言葉で伝えていて、
なかなか良い言葉をかけれていないなと思ったりします。
職員室では、あの子はああだったのに、こうなったね!今日のOO君みた!
OOちゃん実はこうしてたよね!でも先週はこうだったのにね!!とみんなで話が止まらないほどなのに…。
当日、お子さんの姿をみたら、保護者の皆様も、きっと「ほめる」言葉が浮かんでくることと思います。
私たち大人からの「本当によかった」という心からの賞賛の言葉が。
でも、子どもにかける言葉は、具体的で、過程をたたえる褒めことばがおすすめです!
子どもたちが、当日素晴らしい姿を見せることができるのは、これまでの過程があったからこそ。
一番ほめてあげたいのは、そこなんです!
本当に今日感動したよ、上手でびっくりしたよ、今まで先生とお友達と頑張ったからだね…!という具合でしょうか。
少し先ですが、ポプラさんの参観懇談では「ほめるとは、叱るとは…!?」という議題のお話をしたいなぁと準備していますので、ご都合つく方は是非…!
さぁ、本番まで残り2日、今年のポプラさんとの発表会の活動を、大切に大切に過ごしたいと思います!
髙梨 舞