お知らせ

西野第2桜幼稚園
お知らせ

全てのお知らせ

カテゴリー

年別アーカイブ

平成30年度総集編⑦

2019.04.07 | 日記

この1年、こんな風に思い返すと、本当に沢山の事がありました。私にとって、第2桜幼稚園は、すっかり生活の一部になっていますが、毎年毎年「この1年はこうだったな」というテーマの様なものを終わってから感じます。異年齢保育が始まるときや、異年齢保育が開始された年、自然体験活動の資格を取った年、産休だった年、園長が変わった年、結婚した年…。平成14年からこの園に勤めましたが、この平成30年度は、一番忙しかった年、でもとっても楽しかった年。「沢山の人たちとのコミュニケーションの大切さを感じた年でした」

 

 

幼稚園教諭ですので、一番の仕事は子どもとの関わりだと思いますが、主任という立場もあるので、保護者の方との関わり、先生方との関わり、外部の業者さんとの関わりもとても大切な軸です。

 

  

 

サークルや、行事等、様々な仕事を引き受けて下さっている方、徒歩コースで顔を合わせる頻度が多い方、昨年や過去に、お兄ちゃん・お姉ちゃんの担任をさせて頂いていた方、ももグループさんで一緒だった方、直接関わりがある方も沢山いますが、そうではなくてもいざという時に相談して下さったり、声を掛けて下さる方も沢山いました。ご意見いただく事ももちろんありますし、疑問をぶつけて頂く事もあります。自分のクラスがなくても、親しんで皆さんと関われる事はとても幸せ。声を掛けてもらって、感謝されたり、励まされる事は、直接のエネルギーになるし、不便なはずなのに、文句をいわれない、きっと疑問や不満も少々あるのに、なんとか過ごしてくれている…そんな言葉にはなっていない姿からも、背中を押されているようで、頑張ろうという気持ちがわきます。工事にまつわる厳しいご意見、絶対にあるだろうと覚悟していたのですが、ありませんでした。そこに、第2桜の保護者の方の懐の深さ、愛情をずっと感じていました。

 

 

 

 

地震の時には、外部業者さんたちの優しさにも触れました。全ての業者さんが、機械レンタルの延長や、品物の差し替えなどをあちら側から提案してくださいました。先生たちとの絆も感じました。家庭以外に仲間がいる幸せを感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

口出したがり、手出したがりの主任ですが、あまりの忙しさに先生たちに任せる部分も多くありました。先生たちもその分いつもより大変だったと思います。本当に保護者の方々を前にすると、私も含めて至らないことだらけで、失敗してしまったこともありましたし、嫌な思いをさせてしまったこともありました。ただ、そんな時に「ここがだめだったね、ここはこうすべきだったね」と失敗をなかった事にするのではなく、受け止めながら行ってきたのは事実です。私たちの園は先生同士、パートさんや事務の方も含め、仲の良い園だと思います。これは自慢できると思っています。これからもそういう園でありたいと思いますが、ただの仲良しこよしではなく、意見を言い合ったり、指摘し合う、高め合える職員が集う園であり続けたいと思っています。

 

 

 

工事の方たちとの交流も、「ただ幼稚園を作ってもらっているだけ」でない部分があったように思います。日々の打ち合わせの中で、全く違う世界である幼稚園の生活を知ってもらい、逆に工事の世界?を知る事もありました。朝からとんとんかんかん音が聞こえていても、発表会のリハーサルや、クリスマス会が始まった途端、し~ん…となり、終わった瞬間にまたどんどんガンガンなったり。発表会の最中には、玄関にこっそり表れて、「よし、音聞こえてないな…」みたいに確認して下さっていたようです。

子ども達も随分はなしかけていましたよ。「私のクラスいつ工事する?」「何色にした?」「幼稚園?つくるの大変なの?」みんなが書いてくれた「工事のおじさんたち、風邪ひかないでね」とうポスターも照れながら見て下さっていた様子です。

工事のために集っていた皆さんが、それぞれの仕事に責任を持って仕上げて下さっているのも、横で見ていて良くわかりました。沢山の人の思いや、努力、責任があって、幼稚園が出来る。そこで、これから先何百人・何千人と子供や先生が過ごしていくのだなと思います。

 

 

私のちょっといつもと違う動きを、敏感に感じている子も沢山いました。

郵便ごっこの手紙は「舞先生工事お疲れさま!」「幼稚園つくるの上手だね」「新しい幼稚園楽しみだよ」というものも多く、打ち合わせに出かけるのを見かけると「いってらっしゃ~い!」と元気に声を掛けてくれました。ポプラさんなんかは、うさぎさんが「舞先生~」と来ると、「何何?僕が聞いてあげるって!」と気を使ってくれてるような素振りもありました。

 

 

 

 

 

しかし、職員室付近ではそういう雰囲気なのに、いざみんなの保育室に遊びに行くと、「これ見てあれ見て!」「舞先生ビーズ手伝える?」「てんか入ってよ~!強い先生いないとおもしくないじゃん!」「この虫の名前何?」「舞先生駒得意って聞いたんだけど…」と声を掛けてくれるのです。まさに空気を読んだ関わりですよね。泣き虫ちゃん、すぐ部屋から逃げ出す子、怒りんぼ、ついつい意地悪しちゃう、手も出ちゃう、我慢しちゃう…様々な個性があるけれど、みんなちゃんと成長しているのを感じます。まだ出来ない事も、まだわからない事もあります。全員ですよ。出来る事、出来ない事がそれぞれ違うだけ、みんな天才だけど、みんな完ぺきではない。でも悪い子はいないんですよね。

大人がそれを信じてあげるのが大事です。

 

 

長々と個人的な気持ちを書き連ねましたが、今年はこんな年でした。今は胸いっぱいですが、また日々を過ごしていくと記憶は薄れてしまったり、その時その時を大切にしていかなくてはならないのでいつも思い出しているわけにはいきません。

でもこうして、皆さんに語り掛ける事で、色んな人の記憶に残してもらったり、HPに残る事で、ふと見返すことが出来るのです。

  

今年も素敵な1年をありがとうございました。沢山の人と過ごした日々の中で、私自身が得るものが沢山ありました。幼稚園の中ではリーダーとしていつも前にたっていますが、朝から子どもを怒鳴り散らしてから出勤して来る日もあるし、保育園の提出物がおろそかになるときもあるし、同僚の先生に愚痴る日もあるし、失敗する事もある普通の人です。けれど、周りの人に支えられたり、関わりの中で楽しさや、喜びや、癒しをもらってそれをエネルギーに過ごしていて、そういった場である、第2桜幼稚園にいられることに幸せを感じています。それに改めて気付かせてもらった今年度、関わった全ての人たちの事が大好きです!

 

今年も1年間ありがとうございました。またどうぞ、よろしくお願い致します。

西野第2桜幼稚園 主任 髙梨 舞

(次の年度からは、複数の先生でHPを担当していこうと思っています。また楽しみに見て下されば嬉しいです!)

 

 

 

 

 

 

 

 

> > 日記 > 平成30年度総集編⑦